運動不足、運動苦手タイプ行動修正療法
●運動不足、運動苦手タイプ行動修正療法
・徒歩で15分かかるところへは乗りものを使う
・エスカレーターがあると1階分でも利用する
・からだを動かしたり運動したりするのは好きでない
・休日は何もしないでくつろぎたい
運動不足ぎみの人は、電車に乗ると、すぐあいている座席を探す、階段よりはエスカレーターやエレベーターを利用することが多いなど、からだを動かす機会を省略する「省エネタイプ」の人が多いようです。
腰を落ちつけるときには、新聞やテレビのリモコン、テイツシュペーパーや菓子、果物まで自分の手の届くところにおくといった人が少なくありません。
休日には外に出かけることなく、なんとなく、ごろ寝しながらテレビを見たり新聞を読んだり……。
買いものにはもっぱら車を利用するという人もいます。
なかには、たばこを買いに自動販売機のところまで行くのにも、菓子を買いにコンビニエンスストアに行くのにもマイカーを使う人も少なくありません。
からだを動かすことが少ない生活を続けていると、からだのなかでもっともエネルギーを消費する筋肉が弱くなります。
全体にエネルギーを使う量が減って、結果的に体脂肪を蓄積することになります。
肝臓や脂肪細胞では、脂肪の合成を助ける酵素が働きやすくなり、肥満のもとをつくることになります。
つまり、ふだんの生活で活動量が少ないと、からだは太りやすい態勢を作ってしまうのです。
世の中が不便であった時代は意識してからだを動かさなくても、生活のなかで、からだを動かさざるを得なかったのです。
しかし、現代社会の生活では、からだはあまり動かさなくてもすみます。
運動で消費するエネルギーはそれほど多くはないのですが、それでも運動しなければ、その分エネルギーは使われないで、中性脂肪としてため込まれることになります。
運動不足がちの人は、不便な暮らしを見直すことが必要です。
< 太らないための HOW ハウツー TO >
● 歩けるところもよく乗りものを使う人は
急いでいないときはなるべく歩くようにする
歩行距離を延ばす楽しみをつくる
● エスカレーターをよく利用する人は
1~2階分はできるだけ階段を使う
階段を利用する機会を徐々に増やす
● からだを動かしたり運動したりするのが好きでない人は
買いものや趣味などで外出する機会を増やす
乗り物を利用しないで速く歩く機会を増やす
※基礎代謝を高め、消費エネルギーを増やすには
①生活のなかで、こまめにからだを動かす
②家事や仕事の合間にからだを動かす
③よい汗を流す快感をからだで覚える
④暇なときには家に閉じこもらず外出する
⑤1日1万歩を目標に歩く機会を増やす