内臓脂肪型肥満
内臓の周囲に脂肪がつくと「生活習慣病」になりやすい
CT(エックス線コンピューター断層撮影)検査で、太っている人の腹部の断層写真を撮ると、同じりんご型でも、おなかの中の内臓の周囲に脂肪がつく内臓脂肪型肥満と、皮膚の下に集中してつく皮下脂肪型肥満の2つのタイプがあることがわかりました。
そして、内臓脂肪型肥満のほうが皮下脂肪型肥満より、高血圧や高脂血症、糖尿病、心臓病などの生活習慣病を引き起こしやすいことが明らかになっています。
内臓の周囲の脂肪は直接、肝臓に入って代謝に影響を及ぼします。
ただ、皮下脂肪よりは減らしやすいのも大きな特徴です。
ウエストがきつくなったら内臓脂肪型肥満のサイン
内臓脂肪型肥満かどうかを見分ける簡単な方法は、おへその位置での腹囲の測定です。
日本人の場合、男性では85cm、女性では80cmを超えると、内臓脂肪型肥満である可能性が高いことがわかっています。
このレベルを超える場合は、CT検査により確定診断を受けることがすすめられます。
おへその位置の腹部のCT検査で内臓脂肪の面積が100cm2を超えると、内臓脂肪型肥満と診断されます。
内臓脂肪型肥満では、そうでない人より合併する病気の数が1.5~2倍に増えることがわかっています。
※腹囲の判定基準は、所属団体や国によっても異なります。