よりよい食習慣をつくるために 2-1

朝食を食べることの大切さについて   


私たちは、1日に必要なエネルギーを3回の食事で摂取しています。

ところが、最近は朝食を食べない人が増えてきており、朝食の欠食が問題視されています。


厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(平成18年)によると、国民全体の朝食欠食率は8.5%ですが、年齢別で見ると男女ともに20代が多く(男性30.6%、女性22.5%)、次いで30代が多くなっています(男性22.8%、女性13.9%)。また、10代の子供たちにも朝食の欠食が見られ、増加傾向にあります。


なお、ここでいう「欠食」とは、「何も食べない」だけでなく「菓子・果物類のみ」「錠剤のみ(サプリメント等)」に該当するものをいいます。

朝食を食べないと、充分にエネルギーを補給できないため、午前中の活動に影響を及ぼします。

脳や体にエネルギーが行き渡らないため、体温が上昇しなかったり、体調が悪くなったり、脳の動きも不十分になります。

児童や生徒の場合、学力の低下にもつながります。


実際、朝食をきちんと食べる子の方が成績が良いデータもでています。


私たちが、日中、仕事や学校の授業に集中できるのは、朝食をとり、充分なエネルギーを補給することで、人間の活動を支配している脳の働きが活発になるからです。


 

朝食の欠食は肥満の原因にもなる

また、朝食を食べないと、逆に1回の食事量が多くなり、過食につながる可能性があります。

朝食を食べないでいるため、お腹が空き、昼食や夕食を食べ過ぎてしまったり、間食をとり過ぎてしまったりする場合があり、結局エネルギーの過剰摂取になってしまうわけです。

また、活動量が少なくなる夜に向かって多くのエネルギーをとるので、消費されにくく、肥満になりますくなります。

肥満になることで、さまざまな生活習慣病にかかる危険が高まることになります。

また、間食が多くなると、エネルギーは足りていても、必要な栄養素は不足しやすくなります。

そして1食欠食することで、野菜などのもともと不足しがちな食品から得られる栄養素は、ますます不足しやすくなってしまいます。

なぜ、13食必要なのか

朝、昼、晩と、数時間おきに3回食事をするのはなぜでしょうか。

食べ物の中に含まれる糖分は、食後4時間ほどでほぼ吸収され尽くします。

人間の活動をコントロールしている脳は、他の臓器とは異なり、ブドウ糖(グルコース)のみを利用しています。


そのため、食後4時間を過ぎると、脳は糖分を一時的に蓄えている肝臓からグリコーゲンを取り出し、血糖(血液から供給されるグルコース)として脳に供給されます。

ところが、肝臓が貯蔵できるグリコーゲンは約半日分しかないため、朝食をとらないと、就寝時から昼食をとるまでブドウ糖を補給できないため、血糖値が低下して脳の働きが悪くなってしまうのです。

Posted by ainohana