よりよい食習慣をつくるために 4-1

噛んで食べる効用    


「よく噛んで食べなさい」とは、みなさんも小さいときに親からよく注意されたと思いますが、「よく噛む」ことには、さまざまな効用があります。

噛むことで、子どもの脳が発達する

よく噛んで食べる習慣を乳幼児のうちからしっかり身につけた子どもは、単にあごや体が丈夫になり、健康に育つだけではありません。

咀嚼運動は脳を刺激し、脳細胞の代謝活性を促し、脳の血液の循環をよくする効果があります。

子供の心身の発達は、脳神経系、ホルモン分泌系から進んでいきますから、この時期によく噛んで食べることは、脳細胞の発達にとって重要な栄養を、より多く脳に送ることにもつながるのです。

よく噛んで食べる子は、頭もよくなる可能性が高いわけです。

また、大人になってからは、脳を活性化し、老化やボケの防止につながります。

大切な唾液の働き

よく噛むことで、唾液腺から多量の唾液が分泌されます。この唾液に含まれる成分が、私たちの健康にとって重要な役割を果たしています。

1.味がよくわかる

唾液には、味覚の働きを高める作用があります。舌の表面にある味蕾は、唾液で湿っていて初めて味覚を敏感に感じます。

ワインのソムリエが、利き分けをする際に水で口をすすがないのは、味蕾の働きを守る唾液を流さないためでもあります。

2.消化を助ける

よく噛んで砕かれた食べ物は、唾液に包まれることによって、食道や胃壁への刺激が弱まります。

キムチなど辛い刺激物を食べる際には、特に良く噛みましょう。

3.発がん物質の抑制

唾液に含まれるラクトペルオキシダーゼという酵素をには、発がん性物質として知られる有害な活性酸素を除去する働きがあることが明らかになっています。

他にも、アミラーゼやカタラーゼなど多くの酵素にも、発がん性物質の働きを弱める効果があります。

Posted by ainohana