食事のマナーの基本 3
③正しい箸の持ち方を身に付ける
調査によると、いまの小学生の約8割、中学生でも約7割が正しい箸の持ち方ができていませんでした。その大きな原因は、きちんと箸の使い方を教えてもらったことがないからで、調査したところ小中学校の先生でも約4割が正しい持ち方ができていなかったのです。
今欧米では箸を使えないとエリートとは言われない、とのこと。
このままでは将来日本人が外国人に箸の使い方を習うときがくるかも知れません。ぜひ、そんなことにならないようにしたいものです。
正しい箸の持ち方を覚えることは、子どもにとって最初は難しいかもしれません。しかし、甘やかしたまま、いつまでも正しい箸の持ち方を教えなければ、大人になってもそのままになってしまいます。
子どもが小学生になったら、正しい箸の持ち方ができるようにきちんと教えるようにしましょう。
●正しい箸の持ち方
・手の大きさに合った箸を選ぶ
箸を正しく持つために、まず子どもの手の大きさに合った箸を選ぶ必要があります。基準は、手を自然に広げて親指の先と人さし指の先端の長さを測ります。その長さの1.5倍の長さが、ちょうどよい長さになります。
例えば、親指と人さし指の間の長さが10センチだったら、1.5倍した15センチがちょうどよい箸の長さになります。箸の太さや重さも大切ですから、子どもと一緒に箸を買いに行き、実際に持ってみてから選ぶとよいでしょう。
また、箸は塗り箸などのようにツルツルして滑りやすいものではなく、箸先がざらざらしていたり、溝やでこぼこがついて滑りにくくなっているものを選ぶようにするのもいいでしょう。
・正しい箸の持ち方
1.まず上の箸を人さし指と中指ではさみ、親指をそえて鉛筆のように持ちます。
持つ位置は箸の長さを3等分して、箸先から3分の2の位置です。
2.下の箸は、上の箸の下側に差し入れ、薬指で固定します。
3.はさむときは、箸の先端がきちんとぶつかるように、上の箸を動かします。
箸使いの練習は、食事を食べながらだと食事が楽しくなくなってしまうので、最初は食事以外の時間に豆などをつまむといったゲーム感覚で練習するといいでしょう。
簡単なポップコーンなどから始め、できるようになったら、ゆでた枝豆や乾燥した小豆のように少しずつ小さなものをつまめるように練習しましょう。
●箸の正しい取り方
箸は、箸先が左にくるように箸置きに置くのが基本です。箸置きがないと、渡し箸などになってしまいがちなので、家庭でも、箸置きを使うようにしたいものです。
もし、箸置きがなくても箸袋がある場合はその袋を折って箸置きの代わりにするといいでしょう。また、箸袋もない場合は、小皿のふちに箸先だけをのせるように置きます。
置いてある箸を手に取るときは、
1.まず右手で箸を取ります。
2.左手を下からそえて箸を受けます。
3.次に、右手で正しい持ち方に持ち替えます。
持っていた箸を箸置きに置く場合は、この逆の順序になります。
●やってはいけない箸使い
・刺し箸・・・・・料理に箸を突き刺すこと。
いもの煮物など、つかみにくいときにやりがちですが、うまく刺せず
に器から料理がころげ落ちたりします。
・押し込み箸・・・料理をたくさんつかみ、箸で口の中に押し込むこと。
・ねぶり箸・・・・箸の先をなめたり、しゃぶったりすること。
箸を爪楊枝の代わりに使う「せせり箸」も禁物です。
・寄せ箸・・・・・箸をつかって料理の器を引き寄せたり、押しだしたりすること。
・迷い箸・・・・・箸をあちこちに動かして、どの料理を食べるか迷うこと。
また、器の中の料理を箸でかき回して、自分の食べたいものを探す
「探り箸」も禁物です。
・渡し箸・・・・・箸を置くとき、茶碗などの中央に橋をかけるように置くこと。
箸置きなどに、きちんと置くようにしましょう。
・涙 箸・・・・・汁をたらしながら、料理をとること。
そういう場合は、とり皿を使います。
・移り箸・・・・・おかずばかりを次々に食べ、間にご飯を食べないこと。
おかずとご飯は交互に食べるのがマナーです。