朝食を食べない若者たち
最近の食習慣の乱れで問題となっているのが、朝食の欠食率の高さです。
朝食の欠食率とは、「朝に何も食べない」「果物だけ」「サプリメントなどの錠剤だけ」という人も含めた内容で、これが20代男性で3人に1人、20代女性で4人に1人という高い割合になっているのが日本の現状です。
男性の場合、30代、40代も欠食率は相変わらず高い状態です。
これらの多くが、
・時間がないから・・・
・食べるより寝ていたいから・・・
などといった理由が考えられるのですが、女性の場合はまだまだ体が成長段階にある状態からダイエットを意識して「果物だけ」「サプリメントだけ」などになっている現状もあるようです。
ダイエットの種類の中には、1日2食をメインとするダイエット方法も存在しているのですが、朝食をはじめ食事を食べないダイエット方は私はおすすめすることが出来ません。
なぜならば、朝食を抜く状態を継続することで起こる様々な問題も多々あるからなのです。
朝食を食べないことで、活動するためのエネルギー供給が不十分な状態になり、体調不良を起こしたり、脳へのエネルギー不足から集中力がなくなるなどの問題も指摘されています。
よく、「炭水化物ダイエット」などという形で、ご飯などの主食を抜くダイエット方を行う方がいますが、脳に必要なエネルギーはこれらの炭水化物から作られるブドウ糖から作られるので、朝食を抜いたり、炭水化物を抜いたり、主食(ご飯)を抜くということは、これから勉強するため、仕事をするため、行動するため、の脳に栄養を与えてあげていない状態にもなるのです。
お腹が減ると動きたくなくなりますよね?
これは、脳も同じ状態で、脳の活動に必要なエネルギーを補給してあげないと子供たちだけではなく私たち大人の脳も、栄養不足の脳のまま勉強や仕事をしていくことになります。
また、朝食を抜くことで、人間に備えられている「基礎代謝」が低下してしまい、食事からとったエネルギーをため込みやすい体を作ることに繋げ、これらから「過食」をまねき、逆に、ダイエットをするどころか肥満になりやすい食生活を過ごしていることになるのです。
最近騒がれている、「無気力」「イライラしやすい」「キレやすい」など、これらの子供や若者たちが増えたという問題も、実は朝食を食べないことと無関係ではないのです。
欧米化の影響で、私たち親世代のライフスタイルが多様化してきたことも事実で、これらの影響で私たちの食生活も大きく変化してきています。
「時間がない」などから、利便性を優先した考え方になっているのかもしれないのですが、間違った食生活を継続していくことは、将来的に健康を大きく損なうことにもなりかねないのです。