食事のマナーの基本 1
①「いただきます」「ごちそうさま」は感謝の気持ち
食事マナーの基本は、まず「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつです。
これは、単なるあいさつではありません。
「いただきます」は、敬意をもって頭上におしいただく(捧げ持つ)のと同じ意味をもった言葉です。つまり、料理を作ってくれた人、出してくれた人たちに感謝の気持ちを表す言葉なのです。
しかも、この感謝の気持ちは、料理を作ってくれた人だけにとどまりません。
お米や野菜を作ってくれた農家の人、魚を獲る漁師さん、食肉や乳製品などにするための家畜を育てる酪農家の人など、食材を提供してくれた人たちにも感謝する、そしてこれから□にする食べもの、動・植物、肉や魚、野菜なども、すべて命があるものです。
私たちは、食べものとしてさまざまな命をいただいている、ということに感謝の気持ちを表して「いただきます」と言うのです。
また、「ごちそうさま」の「馳走(ちそう)」は、客の食事を用意するために、あちらこちらを走り回る意味になり、さらに走り回って食材を用意することから、もてなしの意味が含まれるようになりました。
このように苦労して食事を用意(馳走)してくれた人に対して、感謝の意味を込めて「ご」と「様」をつけて「ごちそうさま」と言うようになったのです。
「ごちそうさま」が食後の挨拶として定着したのは江戸時代の後半頃といわれています。
このように、食事の前後に「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をし、食事に対する感謝の気持ちを示すことは、何でも残さず食べることの大切さを知ることにもつながります。