食から始まる家族の未来
私が「食育」に取り組むことになったきっかけは、 私の娘が『小児慢性特定疾患』のひとつである成長障害のなかの『思春期早発症』と診断され、多くの検査、数年にわたる治療、そして、子供の体に現れた多くの症状やその症状に対して母親としての不安などから、子供とともに食とかかわりながら何かをともに出来ればと、また母親として何かを学んでいければと思ったのがきっかけです。
病気を抱えさせてしまった親としての責任や病気とともに生きていかなければならない子供の体の成長。
また、年齢を重ねるごとに、自分の体のバランスを十分に気にしだします。
そして、小学生高学年から中学校、高校生と、無理なダイエットに取組む可能性も出てきます。
現在の子供達の1週間の朝・昼・晩の記録を見ると、朝食を抜いたりバランスの悪い食事、そしてダイエットをしている問題点が小・中・高生に見られます。
子供たちは色々と学び、これから年齢とともに頭の中の知識は豊富になります。
慣れ親しんできた習慣と知識は、簡単には変えられない、変わらないということを、私たち親は改めて理解する必要があるということを改めて学びました。
これは、頭では理解していても、実態として幼いころからの生活習慣は20歳になってからでは変えられないことが、ダイエットを指導している関係からも、食育を学ぶことで親である私自身も学ぶことが出来ました。
幼いころに身につけた食習慣は大人になってからでは、分かってはいても簡単に改善することがなかなかできないのです。
昔からよく言われる言葉に「三つ子の魂、百まで」と言う言葉があります。
この言葉からもわかるように、0~3歳までに精神を安定させ、人間としての基盤が形成される3~8歳までによい食習慣を身につけるよう、食卓でしつけをしていくことが大切だと分かったのです。
また、体が発育していく20歳(骨密度のピーク)までは、間違ったダイエットなどはさせないで、きちんとした食生活をさせるのことが親の責任であるとも思います。