痩せる≠やつれる
過激な方法で急激に体重を減らすダイエット法がたくさん宣伝されています。
よく見られるのは、ごはんしか食べてはいけないとか、グレープフルーツしか食べてはいけない、卵しか食べてはいけないというような、俗に「単品ダイエット」と呼ばれるダイエット法です。
あるいは、あれもこれも食べてはいけないというように、摂取できる食品の種類を極端に制限した、「偏食ダイエット」もよく見られます。
このような過激なダイエットはつらいので、大多数の人は1~2週間で音を上げて放り出してしまいます。
この段階でやめてしまえば、大きな健康上のトラブルに巻き込まれることは少ないのですが、なかにはまじめに辛抱強く数カ月も継続してがんばる人がおり、このようなケースでは、いろいろな健康障害をきたして体調を崩すことになります。
まず、1ヵ月程続けていると肌あれや脱毛といったトラブルが起こってきます。
2~3ヵ月もすると、貧血になって、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れなどが起こってきます。
この段階で、医療機関を受診すれば、治療によりかなり良くなるのですが、3~6ヵ月もすると生理不順や無月
経などになるケースが増えてきます。
こうなったら、何が何でも医療機関を受診せねばなりません。
既に、体がSOSを発している状態だからです。
更に、この段階でも、過激なダイエットをやめずにがんばり続けると、次には骨粗しょう症になって、骨折しやすくなります。
そして、最後には拒食症になって、やせ衰えてしまう場合もあります。
このようなトラブルは、1~2ヵ月前後の短期間のうちに、月に4~5kg前後のハイペースで減量した人に圧倒的に多く見られます。
体調を崩さずに安全に減量を進めるペースは月に1~2kgが目安です。
それ以上のハイペースで減量すると、体脂肪のほかに大切な筋肉や骨まで減ってしまい、『やせた』というより『やつれた』という状態になって、健康を損なう危険が大きくなります。
健康美を獲得するコツは、余分な体脂肪だけを減らして、大切な筋肉や骨までは減らさないということです。
したがって、体重計の針の動きだけに一喜―憂していないで、からだのなかの何が変化しているのかについて
考えをめぐらせておくことが大切です。
このためにも、ダイエット中には定期的に体脂肪をチェックしながら、常に健康的に体重が減っているかどうかを確認しておくことが、美しく健康的にやせるための「キーポイント」になるのです。