現代人の太りやすい環境について
以前、アメリカで行われた調査では、肥満男性の摂取エネルギーをみると、絶対的な高エネルギー食をとっていた人は、肥満者全体の約3割にすぎませんでした。
残りの肥満者は、摂取エネルギーが平均かそれ以下の状態であったといいます。
太りやすい人は、からだに脂肪をため込む能力にすぐれているということは、すでに記載してきました。
太るということは、飢餓と闘ってきた人類の進化の歴史のなかで、生き延びるために非常に重要なサバイバル能力だったのです。
しかし、食べものが十分に供給される一方で、機械化が進み、からだを動かす機会が少なくなった社会では、特別に大食をしなくても、エネルギー収支がプラスになり、太りやすい環境がそろってきたといえます。
アメリカで行われたこの調査からは、いったん太ってしまった人では摂取エネルギー量を相当減らさない限り、なかなか肥満が解消されにくいという一面もみることができます。