アルコールのとりすぎタイプ行動修正療法
●アルコールのとりすぎタイプ行動修正療法
・宴会では料理より酒が楽しみだ
・夕食には晩酌をつけることがほとんどだ
・酒席のあとでも夕食は残さず食べる
・ほっとひと息、水代わりのビールがおいしい
酒は疲れた心とからだをいやしてくれる友で、飲み方しだいで百薬の長にもなる。
これはアルコールが大好きな人のよりどころでしょう。
たしかに、くつろぎたいときに酒を飲むという人は少なくありません。
風呂上りのビールはおいしいし、ゴルフやジョギングも、そのあとのビールが楽しみだという人が少なくないようです。
また、酒の助けがないと寝付けないという人もいます。
しかし、アルコールはたんぱく質や糖質よりも高エネルギーで、1g7kcalものエネルギーがあります。
とりすぎると中性脂肪としてからだにたまります。
風呂上りやスポーツのあとの一杯は、ミネラルウォーター、ウーロン茶などのほうがよいでしょう。
酒を飲む人では、1日のエネルギー量の大半を夜の飲酒とつまみでとり、これが太りすぎを助長している例も少なくありません。
エネルギーのとりすぎを少しでも防ぐには、酒を飲んだら、ごはんなどの量を減らすようにします。
しかし、食事を減らしてでも、酒をたくさんの飲むというのはいけません。
酒は、エネルギーのほかにはほとんど栄養素を含まないエンプティー(=からっぽ)飲料です。
ビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養素をとることはほとんどできません。
酒と上手につき合うには、何かを食べながら飲むのがよいのですが、太りやすい人にとって、高エネルギーのつまみプラス酒は肥満の元凶です。
酒は食欲を増進する働きがあり、つまみと酒の両方でエネルギーのとりすぎになることが多いからです。
つまみは、低エネルギーで高たんぱく高ビタミン高ミネラル、食物繊維の多いものを選びます。
魚や豆腐、野菜、なべもの、酢のものなどがよいでしょう。
調味料をあまり使わない素材のわかる料理が安心です。
< 太らないための HOW ハウツー TO >
● 宴会で料理より酒が楽しみな人は
酒は薄めて飲み、量を過ごさないようにする
● 夕食はほとんど晩酌をつける人は
おかずは豆腐や魚、野菜、海藻などを中心にする
ごはんの量を控える
● 酒席のあとでも夕食は残さず食べる人は
酒の量を控え、食事はおかず中心にする
夜、遅い場合は食事の量を控える
★すぐできるダイエット
①1日にビール中びん1本減らす
これでマイナス約200kcal
②ビールを中びんから350mℓ缶に替える
これでマイナス約60kcal
③1本だけ冷やしておくと、つぎの分が冷えるころには、
飲みたい気持ちがおさまることもある
※酒との交際術
酒をごはん代わりにしない飲み方をマスターしましょう。
①安全圏は1日にビールで中びん1本以下
②週2回は酒を飲まない日を設ける
③濃い酒はお湯やウーロン茶などで薄めて飲む
④つき合い酒はなるべく控える
⑤やけ酒やうさ晴らしの酒はやめる