よりよい食習慣をつくるために 3

食事の姿勢は消化にも影響する     

 


姿勢が健康に与える影響は、小さくありません。

テレビを見る時や室内で遊ぶとき、ほおづえをついたり、片方のひじに体を寄りかからせるような姿勢を続けていると、背中や肩の筋肉の使い方が不均等になり、肩や背中、腰を痛めやすく、脊椎側湾を発生することがあります。

また、テレビを見たり、本を読むとき、目からの距離が近すぎると、近視や猫背の原因になります。

猫背は背中が丸くなるため、胸が狭くなって肺が十分に広がらず、肺の働きも低下してしまいます。

胃腸も胸部から圧迫され、胃腸障害が起こりやすくなります。

視力が悪化したり、疲れやすくなったりするので、勉強にも集中できなくなってしまいます。

猫背は特に注意しましょう。

食事のときも、同様に背筋を伸ばした正しい姿勢で食べることが大事です。

猫背のまま食事をすると、ひじをつきやすくなり、何より見た目も格好のいいものではありません。

胃腸によけいな負担がかかり、消化にもよくありません。栄養の吸収も悪くなります。

食事の姿勢が悪いと、あごの関節が悪くなる

ものを噛んで食べる「咀嚼(そしゃく)」も、実は姿勢と関係しています。

ただあごをパクパク動かしているだけのように思えますが、噛むときの体の姿勢が悪いと、あごの関節に余計な負担がかかり、顎関節を傷めてしまうのです。

ひどいときは顎関節症と呼ばれる病気になってしまいます。

顎関節症になると、突然口が開かなくなる、口を開けると痛む、口を開けるときにあごの骨が鳴る、食事をしているとすぐ疲れてしまう、視力が落ちるなどのさまざまな障害が起こります。


42年程前、パリの地下鉄構内の大きなポスターには、パリジェンヌがフランスパンをかじっている写真と「皮の堅いパンを食べましょう!」と書いてありました。

それはパン屋の広告ではなく歯科医師協会のポスターだったのです。

フランスでも若者が柔らかいパンを好むようになり、噛む回数が減り、歯周病の増加が問題になっていたようです。

Posted by ainohana